台風一過で天気がいいのに振れ取りの時間がなかなかとれません。
リムの振れ取りは時間をかけて行わないと満足できる結果が得られません。
なので今回は基礎情報を覚書としてUpします。
結果のレベルにもよりますが、今回、簡易の振れ取りですので高価な専用工具は使いません。使うのはスポークレンチだけです。
リムの振れには横方向と縦方向の2種類あります。今回やるのは横方向だけです。
縦方向は振れ取り台という専用工具が必要です。
作業工程は以下のように進めていきます。
・リムの掃除
リムには砂粒などの汚れが必ずついていますので除去する
・自転車の倒立
ママチャリのような自転車を安定して立てられるスタンドや器具があればそれでOK。倒立の必要はありません。
・車輪を回転させて修正が必要な場所を特定する
ブレーキシューとリムの間隔を見て一番近い(離れた)位置を覚える。
テープで目印をつけるといいかも。そこを中心にどちら側へ引っ張ればよいかを見極めます。
・スポークレンチで調整する
「調整する」と一言で済ませてしまったらこのブログの意味はないので後に書きます。スポークレンチで少し回してホイールを回転させて変化を確認する。
あとはスポークレンチで回す→振れ具合の確認 の繰り返しですこしづつ修正していきます。
振れ取りは専用工具を複数使いますが高価なので普通、個人では買わないと思います。
どうしてもできない場合は自転車店に頼むのがベストです。
【基本情報1】
・ニップル(スポークを引くねじ)の回す方向
ニップルの使い方は普通のねじの扱いになります。
下の画像でスポークが刺さっている穴のニップルをみるとマイナス形の溝が見えます。
このねじを時計回り(右回り)にまわすと締まる(スポークが引っ張られる)、反時計回り(左回り)にまわすと緩む(スポークが伸びる)ことになります。
これはねじと一緒ですね。
図解するとこうなります。回転方向とスポークがつながっているハブの場所をよくみてください。上の説明と合っていると思います。
この回転方向はスポークレンチで回すときに方向がわからなくなることがあります。
そのときはこの方向から見て回転方向を確認しましょう。
【基礎情報2】
・スポークの組み方確認
修正する目標のスポークが決まったら、そのスポークがハブのどちら側につながっているかを確認します。
リム上の穴は1列ですが、ここから出るスポークはハブの左右に対して交互に組まれています。
リムを修正するには引きたい方向のハブにつながったニップルを締めることです。
その際、前後のスポークはハブの反対側につながっているので緩める必要があります。
これをしておかないと、思った方向にリムが動いてくれません。
ニップルレンチで締める・緩める時の回し方は、1/4回転づつ回して振れの取れ具合を確認します。すこしやれば感覚はつかめると思います。
これが時間がかかる理由です。
1/4回転はわかりにくいかもしれませんが、昔からある工具を使えばわかりやすいですよ。
リムの振れ取りで使う工具を以下に貼っておきます。
ニップル回し工具 これは昔からある工具で安価です。
これはスポークレンチの名称で販売されています。
これは形状が異なったレンチです。
振れ取りを極める場合は振れ取り台をお勧めします。
縦振れ、横振れどちらも対応可能です。
更にセンターゲージの工具もセットなのでホイールを1から組むことができます。
最後にスポークレンチを含む自転車工具一式セットです。
これがあれば大半の部品は交換できます。
私もこのセットを使ってクランクセット、フリー、チェーンなどの駆動系パーツを交換予定です。
次は時間をつくってどこかに走りに行きたいと思います。