フレームが折れるまで  ~プレスポの記録~

クロスバイク(プレスポ)を長く・気持ちよく乗る為にメンテナンス記録や自転車にかかわる役立つ情報を提供します。

チェーンの交換

 次はチェーンの交換です。必要な工具はチェーン切りのみ。

でも途中で問題が発生し、後で追加になります。

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チェーン切り工具

 チェーンを取り外す前にリアのギアを一番外側に変速しておきましょう。

私の場合では8段目の一番重いギアですね。こうしておくとチェーンが扱いやすくなります。

 

 先の工具を使ってチェーンをつないでいるピンを1か所抜き取ってチェーンを外します。外したチェーンを新旧を並べて伸び具合を比較してみましょう。

右が新品、左がこれまでの装着品です。もう1コマ目から明らかに伸びているのがわかります。1つ1つのわずかな伸びが積み重なって全体で大きな伸びが発生します。

この状態でスプロケットを回すので正しい掛かり方で回すことができずにスプロケットの歯もチェーンの伸びに合わせた異常な減り方になります。

 

この状態で仮にスプロケットだけ新品に交換してチェーンは伸びたままだと歯のかみ合わせが合わずにゴリゴリと違和感が残った回転になります。

ですのでこれがスプロケット交換時はチェーンも同時に交換するべき理由です。

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チェーンの伸び具合比較 右が新品

 次は新品チェーンの長さを決めます。

この部分はフロントチェーンリングの最大歯数とリアスプロケット最大歯数が関係するのでよく調べないといけません。例えば前後を最大歯数のギアにセットして回せるか否か、前後を最小歯数のギアに設定して余ったチェーンをリアディレイラーが吸収してくれるか など、よく調べないといけません。

 

 今回、私の場合は時間が無かったので既存チェーンと同じリンク数としました。

新品チェーンを切る前に注意すべき点があります。チェーンは一度切ったら切った部分は戻せないと考えて下さい。長さを調整しながら決めたい時は、長めに切って調整を始めたほうが無難でしょう。

 

 いよいよチェーンを装着しますが、チェーンを前後のディレーラーに通す時にも注意が必要です。特にリアですが、プーリー2個のあたりに下の画像矢印のガードがあるのでチェーンをつなぐ前に必ず確認してください。後で悲しい思いはしなくて済むように。

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チェーンを通す時に忘れずに!

 チェーンを通したら次は接合です。

この時、私は持っていなかったのですが、あると便利な工具があったので紹介します。

チェーン接合箇所で左右から引っ張ったチェーンを保持する工具で「チェーンフッカー」というものです。これを使えばチェーン接合に集中できますね。

 

 

 接合はチェーン切り工具を使います。新品チェーンと同梱の接合するピンが1本入っています。ピンはガイド部とチェーン内に残る部分が一体となったピンになっています。チェーン切りで接合するリンク部分に通してガイド部分は折って取り去るらしいです。

 

 早速チェーン切りにセットして接合を試みますが、斜めに入ったのでこじっているとガイド部分が簡単に折れてしまいました! これはピンチ!

 

 そこで思い出したのが「ミッシングリンク」でした。

最初からこれを使えば余計な時間を費やすことも無かったですね。この日に何とか走れる状態にしないといけないので売っていそうな店までママチャリで買いに行きました。

その時に購入したのが以下の2点です。

  ↓ ミッシングリンク 7速・8速用

 ↓ ミッシングリンク外し工具

 

 ミッシングリンクは取り外し耐用回数が4~5回で変速段数毎に規格が異なるので気をつけてください。また、ミッシングリンクも伸びるので、チェーン交換時はミッシングリンクも交換しましょう。ミッシングリンク外し工具はいろいろなメーカーが出しているので機能を満たせば安いもので問題ありません。

 

 早速ミッシングリンクでチェーンを接合してロックします。

構造は以下のようになっていますので、接合後、リアブレーキをかけたままペダルを踏み込めばロックされますね。

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ミッシングリンク 構造

 これで交換は完了しました。

これからは必ずミッシングリンクを使用したいと思います。

それでは!